6時間後に君は死ぬ 高野和明
読んでほしい度 ☆☆☆ 読みやすさ ☆☆☆☆
短編集です。
紹介するのは表題作 6時間後に君は死ぬ。
もうすぐというか、もうあと6時間後に25歳になる原田美緒は、センター街の交差点で大学生くらいの若い細身の男から「ちょっといいですか」と声をかけられる。
最初はナンパかなと思い軽くあしらっていたが、男は真剣な顔で題名の言葉を美緒に告げた。
そんなもの信じるわけないでしょう、と思っていた美緒だが、彼の予言や話を聞いているうちにだんだんと気持ちが変わっていき、刻々と過ぎていく時間に怯えながらも、二人で自分を殺す犯人を捜しだす。
50ページしかない小説なので、深い謎もトリックもなくすんなり片がついてしまいますが、重い長い小説に疲れたときに読むのに丁度いい短編集です。