心霊特捜 今野敏
読んでほしい度 ☆☆☆ 読みやすさ ☆☆☆☆
今野敏さんの作風は根っこがすごくやさしい感じがします。
刑事ものでも殺人物でも。
R特捜班は神奈川県警の本部に所属する特捜班。
R特捜班が担当するのは、いわゆる『霊』が関係した事件。
班員はみなが霊感があり署内から集められた精鋭?であり、霊に対しどこか敬うような気持ちを持って接しているようにみえる。
6つの事件が短編集のように書かれているこの作品ですが、一話目のお話だけ少し。
マンションのエレベーターで見つかった遺体。
病死か?と思われた遺体だが、よく調べてみると首筋にやけどの跡が。
普通の刑事たちが必死で死因を考える中、R特捜班が推理を口にする。
それは、そのエレベーターで過去に亡くなった幽霊さんが教えてくれたヒントからの発想であったのだが、幽霊は話さない、ではどうやって教えられたんでしょう?
ここで今野敏作品のほわっとするやさしさが・・・。