パズル 山田悠介
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読んでほしい度 ☆☆ 読みやすさ ☆☆☆☆
山田悠介さんの作品は、児童書を卒業したくらいの年齢の、大人文庫デビューにぴったりです。
湯浅茂央の通う私立徳明館高校は、極めて厳しい選択試験を潜り抜けてきた秀才だけが全国から集まるエリート校。
その中でも茂央のいる三年A組は、全600人の入学者の中から特に学力の高い者だけを集めたクラスである。
厳しい担任の追い込みによって、クラスの中の下位の生徒はどんどん辞めていく。
現在残っている15人は、お互いにクラスメートであり友人であるなどという感情はなく、皆が敵同士だと思っている。
そんなある日、自らを『パズル』と名乗るグループの覆面をかぶり銃を持った犯人が学校に侵入。
担任の安田先生を人質に取り、三年A組の15人だけを残してほかの生徒職員を学校から出すように命令。
そしてその15人に学校中に隠した2000ピースのパズルを制限時間内に探すように指示。
しょうがなくそのゲームをやり始める生徒たちだが・・・
最初から薄々感ずいてはいたが、何ピースか集まってパズルの図柄がわかったところで犯人が誰なのか、と目的が何なのかが大人ならすべてわかってしまいます。
でも中学生の息子はすごく面白いと集中して読んでました。